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院長エッセイ



 新生児


皆さんは「新生児」という言葉を、ご存知でしょうか。
簡単に言えば「生まれたばかりの赤ちゃん」ということになりますが、では、どこまでが「生まれたばかり」なのでしょうか。
いろいろ云われておりますが、アメリカ医学大事典には「生後四週間まで」となっています。
それでは、「新生児」が専門の「科」。即ち、小さい赤ちゃんが病気をしたときにかかる科は?という疑問が生まれてきます。

新生児学は割合に新しい学問で、ほんの十年くらい前までは「そんなものをやるのは変わり者だ。」とさえ言われていました。
そのような状態ですから、産科も小児科も互いに敬遠しあっていた時代もありました。
「日本新生児学会」は主に、産科、小児科と、小児外科等の関係者によって構成されています。医学的にも、ここ数年の間に飛躍的進歩を遂げ、「未熟児保育」などがマスコミで報道されたりして日の目を見るようになってからは、むしろ、それぞれの科で競いあうようになっています。

現在は、小児科がリードしておりますがまだまだ専門の医師、看護婦、検査や管理の設備は少なく、いわゆる「未熟児センター」にいたっては各県に一つか二つあれば良い方という状態です。
赤ちゃんの病気は小児科に管理していただくことにはなるのですが、「手早く、確実に」が第一ですので、無駄のない手順をふむためにかかりつけの先生か、お産を扱った先生にまず相談するのが良いでしょう。
生後一ヶ月くらいまでは特に成長が著しく、新陳代謝が激しくなるときですので、顔の手入れやお尻の手当てが追いつかなくなって、顔やお尻に湿疹を作って大騒ぎしているお母さんも少なくありません。

また、この頃に赤ちゃんを脱水にしてしまうという失敗もよくあります。哺乳だけすればいいというのではなく、湯冷ましで結構ですから十分な水分をあたえるように心がけてください。生まれて半年くらいまではお母さんから免疫をもらっていますので、それだけでもかなりの病気を防ぐことができます。
水分が足りなくなると当然水気を欲しがります。勢いよく吸い込むと空気も一緒に入りますので吐いてしまうことがあります。
空気抜きをうまくやりませんと脱水への悪循環になってしまうことになります。そして泣いたらすぐにだっこをして訴えを聞いてあげてください。抱き癖は五ヶ月過ぎ頃にならないとつきません。新生児期にはまめに抱いてあげないと、頭も心もいびつになってしまいます。

新生児期の赤ちゃんは(当たり前ですが)自分では全く何もできません。お母さんは常に「何をしてあげたらいいか」を考えてあげてください。



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