[ ホーム ]

院長エッセイ



 男性も更年期障害「初老期うつ病」


 この頃「男性更年期障害」という言葉を耳にするようになりました。
 女性と同じような年代で、同様の症状を起こすので、言葉としてはちょうど良い具合に当てはまるのですが、もちろん正式な名称ではありません。私どもの外来でも、奥様が相談に来られる事もだんだん増えています。女性と平行して考えると「男性ホルモンの低下」ということになります。欧米ではかなり以前から「エイジング・メイル=加齢男性」という概念がありました。年をとって性ホルモンが低下して、生態機能が低下する事を言います。
 その理論だとフリーテストステロンの値を測ると分かるはずなのですが、ほとんどは正常値が出てしまうようです。
 それは、その人の若かったときを正常と考えると、個人差が大きく数値だけでは比較できない為のようです。
 症状としては、会社に行かない意欲がない、イライラ、動悸など女性の場合と共通点が多いのですが、どちらかというと「初老期うつ病」という方が正しいでしょう。
 ホルモンの低下は男性のほうがゆるやかですので、診断がつきにくいため、神経科の薬では強すぎることも少なくなく、だるさがストレスになっている場合もあります。漢方の「夫婦同服」や地黄などが有効なようです。
 もちろんホルモン補充療法もあります。


- joho.boo.jp -